ニュージーランドの治安状況(2024年現在)


ワーホリに来る前は、ニュージーランドは治安が良い、という情報をよくネットで見ていました。初めての海外生活をニュージーランドに決めた1番の理由も治安の良さにあります。ですが、最近のワーホリ情報を調べていくと、ニュージーランドもあまり治安が良くないなどの情報も目にすることが増えました。そこで、今回は、実際にオークランドに10ヶ月住んでみた結果、見えてきた治安状況について良い部分と悪い部分の両方について紹介していきます。

【項目】
【治安が良いと言われる理由①】

 まず、治安が良いと言われる点の1つめは、スリがほとんどないことが挙げられます。ヨーロッパなどでは一般的なスリの被害。身近な人がスリにあったという話を聞いた事が一度はあるのではないでしょうか。ポケットにスマホや財布を入れないことはもちろん、リュックや鞄に入れていても狙われる可能性があり危険とされていますよね。

 その点、ニュージーランドはスリはほぼ0と言っても過言ではありません。日本と同じようにポケットやトートバッグに財布やスマホを入れていても大丈夫ですし、カフェで机の上にスマホを置いてしまうこともしばしばありますが、盗まれたことは一度もありません。流石に、カフェの席を取るために鞄を机に置いたまま席を離れたりはしたことありませんが・・・。

 一方で車関連の窃盗は、多いイメージなので注意が必要です。私の周りで車を盗まれたという人が2人いましたが、どちらも古い車に乗っていて、セキュリティ装置がついていなかったため、狙われたとのことでした。車の種類によっても狙われやすさがあるみたいなので、そこは要注意です。

【治安が良いと言われる理由②】

 
2つ目の理由は、日常的に暴力事件や発砲事件に出会う事はほとんどないということ。もちろん、ニュースになることもあり全く0とは言えませんが、普段街の中心部に住んでいてもそのような場面に遭遇したことはほとんどありません。

 ちなみに、夜道は危険はこちらでもある認識ですが、実際何度か夜道を1人で帰ったことはありますが、危険に思うことは一度もありませんでした。ただ、安全とは言い切れないのでなるべく複数人で歩いたり、明るい通りを歩くなど、日本でも当たり前に注意している点を同じように気をつけて過ごせば問題ないかと思います。

【治安が悪いと言われる理由①】

 
 反対に、治安が悪いと言われても仕方ないと思う場面もいくつかあります。その一つが、街中にホームレスがいるということです。特にCBDと呼ばれる街の中心部には必ずと言って良いほどホームレスを見かけます。

 日本に住んでいるとあまり見かけることのない光景を見て、治安が悪いと感じる人もいるのではないでしょうか。ですが、実際にはホームレスの人たちが私たちに何かしてくることはなく、干渉しなければ特に危険なことはありません。最初はびっくりしてしまうかもしれませんが、慣れてしまえばなんてことはありません。

【治安が悪いと言われる理由②】

 治安が悪いと言われる理由というか、一部の地域は本当に治安が悪いです。それは、カランガハペ・ロード(通称Kロード)と呼ばれる場所です。スカイタワーなどの観光地が集まるエリアからは歩いて15分~20分ほど歩いたところにある、飲食店が並ぶ通りです。レストランやバー、クラブなどもあることから、夜の街として栄えており、同時に危険な部分も持ち合わせているという場所です。

 以前、このKロードの近くに住んでいました。夜中にスピーカーで爆音で音楽を流しながら歩いている人がいたり、叫び声を聞いたりすることもしばしば。朝早くに家を出ると通りには割れた瓶の破片が飛び散っていたり、お店のドアが割られていることを見たこともあります。また、昼間でもたまに、よくわからないことを叫んでいる人や、裸に毛布だけ巻いたおばさんが歩いているのを見かけることもありました。

 慣れていないのであれば、この通りには近づかないのがおすすめですが、もちろんおしゃれなレストランやバーがあるのも事実。私たちも、当然そこへ食事や飲みにいくこともありますし、じゃあそこで絡まれたかと言われればその経験はありません。もちろん、変な人に会った時には近寄らない、道の反対側に渡るなど自己防衛は必須です。ちなみに、仕事への通勤のため週5でKロードのバス停を利用していますが、トラブルに巻き込まれたことはありません。

【日本でオークランドと治安が似ていると思う街】

 今までオークランドの治安について話してきましたが、個人的な体感としては新宿区の治安に近いのではないかと思います。東京に住んでいる大学生や社会人であれば一度は行ったことがある新宿。治安が良い街とは言えず、ホームレスを見かけることもしばしば。歌舞伎町など危ないとされるの通りに入れば、その先は自己責任です。飲み屋も多く、その分私自身もおかしな人にも沢山会ってきました。ですが、今後二度とと行かないかと聞かれれば、そこまでの危機感を感じたことがない人が多いのではないでしょうか。

 日本に住んでいて、夜に新宿などに飲み会等で出かけていた人にとっては、無意識に変な人や場所には近づかない、女性一人で人気のない通りには入らない、など基本的な危機管理能力はついています。それと同じことをオークランドでもしていれば、危ない目に遭う事はほとんどありません。

【まとめ】

 結論として、新宿などの繁華街に飲みに行った事があるのであれば、オークランドの治安はそこまで危険と思う必要はありません。ここでいう「危険」とは、スリ、暴力、性犯罪などの犯罪行為に巻き込まれることを指しています。正直、変な人を見かけたり、ガラスが割れている、道路が汚いなど、気分を害することは多い気はします。(日本が清潔すぎる、ということもありますが)それも、住んでいけば慣れていくので、注意しつつもそこでの生活を楽しめたら良いなと思います。

 犯罪件数が増えている、という情報も見かけることはありますが、正直住んでいる体感としては、周りで増えている印象はなく、ヨーロッパなど他の国比べると、犯罪が身近な出来事ではありません。ニュージーランドに何ヶ月も住んでいる友達よりも、年に1回も行かないヨーロッパ旅行でスリに遭った友達の方が圧倒的に多いです。

 あくまでこの記事は、私が住んでみての個人的な意見なので、ネット上にある他の情報とセットで参考にしてもらえれば幸いです。