ニュージーランドのワーキングホリデーで、人気の職種でもあるバリスタ。バリスタは、オーダーされたコーヒーを正確に作ることが求められる職業です。しかし、そもそも日本とはメニューの種類も、呼び方もレシピも違うのがニュージーランドのコーヒー。そこで今回は、そんなニュージーランドのコーヒーのメニューやレシピについて解説していきます。
項目
- 基本用語(エスプレッソ、スチームミルク、フォームミルク)
- フラットホワイト (Flat White)
- ラテ (Latte)
- カプチーノ (Cappuccino)
- モカチーノ (Mochachino)
- ピッコロ (Piccolo)
- マキアート (Macchiato)
- ショートブラック (Short Black)
- ロングブラック (Long Black)
- アメリカーノ (Americano)
- ホットチョコレート (Hot Chocolate)
- フラッフィー (Fluffy)
- まとめ
基本用語(エスプレッソ、スチームミルク、フォームミルク)
ニュージーランドでは、ドリンクを作る際のエスプレッソは基本的にダブルショット(約60ml)を使用します。また、ミルクを空気を入れながらスチームすると、クリーミーなキメの細かいスチームミルクと、空気を多く含み、ふわふわとしたフォームミルクの2種類の層が1つのミルクピッチャーの中で完成します。
エスプレッソにそのミルクを注いだ際に、スチームミルクはエスプレッソとよく混ざり、空気を多く含むフォームミルクは混ざらないため、注いでからしばらくすると、コーヒーが二層に分かれます。
このスチームミルクとフォームミルクの量がメニューによって異なるため、バリスタはそのミルクの量を調整しながらドリンクを作っています。 これらの基本情報を踏まえて、それぞれのレシピについて詳しく解説していきます。
フラットホワイト (Flat White)
日本ではあまり聞き慣れないメニューですが、ニュージーランドでは1番人気と言っても過言ではないくらい定番のドリンクです。
エスプレッソとスチームミルクとフォームミルクからできています。フラットホワイトは、1番上にのるフォームミルクの量が少ないものを指し、スチームミルク特有のなめらかな口当たりが人気のドリンクです。
別の国では、フラットホワイトは小さめのマグカップに作られた少し濃いめのドリンクという認識ですが、ニュージーランドではS・M・Lどのサイズでも作ってもらうことができる商品です。
ラテ (Latte)
日本でもよく飲まれているラテは、作り方はフラットホワイトと同じですが、上にのるフォームミルクの量がフラットホワイトよりも少し多いのが特徴です。
カプチーノ (Cappuccino)
カプチーノも基本的な作り方はフラットホワイトやラテと同じですが、上にのるフォームの量がラテよりもさらに多くなります。また、ニュージーランドでは、カプチーノには、最後にチョコレートパウダーをかけるのが一般的です。
モカチーノ (Mochachino)
通称「モカ」と呼ばれる、モカチーノは、チョコレートにエスプレッソを加えて溶かし、ミルクを加えたドリンクです。
カップにチョコレートソース(パウダー)を入れ、そこへエスプレッソを抽出します。スプーンなどで混ぜながら、チョコレートを溶かしたら、カプチーノ同様にフォームミルクを多めにスチームしたミルクを注ぎます。最後にチョコレートパウダーをかけて完成です。
ピッコロ (Piccolo)
ピッコロは、リストレットと呼ばれる濃厚なエスプレッソもしくは、通常のエスプレッソを使用して、ラテやフラットホワイトよりも小さいグラスに注ぎます。ミルクの量が少ない分、コーヒーの味を強く感じることができます。
マキアート (Macchiato)
マキアートは、エスプレッソショットにフォームミルクをのせたドリンクです。
小さめのグラスにエスプレッソを抽出します。ミルクをスチームする際に空気を多めに入れてフォームミルクを作ります。そして、スプーン2杯分のフォームミルクをエスプレッソの上に乗せて完成です。
ショートブラック (Short Black)
あまり聞き慣れない、ショートブラックというメニューですが、これはエスプレッソのことです。
エスプレッソ用の小さいマグカップにエスプレッソのショットを抽出し、小さいティースプーンと共にソーサーに乗せて提供します。
ロングブラック (Long Black)
ロングブラックは、お湯とエスプレッソからなるドリンクです。マグカップにお湯を入れた後、抽出したエスプレッソを入れます。
アメリカーノ (Americano)
アメリカーノはロングブラック同様に、お湯とエスプレッソからなるドリンクです。しかし、作り方はロングブラックとは逆で、まずマグカップにエスプレッソを抽出します。その後、お湯を注いで完成です。
ロングブラックは、エスプレッソを後に入れることでクレマが残り、エスプレッソの風味を感じやすくなっています。
ホットチョコレート (Hot Chocolate)
冬になると注文が増えるホットチョコレート。まず、マグカップにチョコレートソース(またはチョコレートパウダー)を入れ、スチームしたミルクを少量入れます。スプーンなどでかき混ぜてチョコレートを溶かしたら、残りのスチームミルクとフォームミルクを注ぎます。最後に上にチョコレートパウダーをかけて、マシュマロをのせます。
フラッフィー (Fluffy)
ニュージーランドで子供用のドリンクとしてはフラッフィーがとても人気です。フォームミルクを作り、そのふわふわとした泡の部分だけをスプーンですくって小さめのマグカップいっぱいに入れます。最後にチョコレートパウダーをかけて、マシュマロをつけたら完成です。
飲むというよりもミルクの泡をすくって食べるメニューなので、スプーンをつけることも忘れずに。
まとめ
いかがでしょうか。同じメニューでも国によって呼び方やレシピが違うこともあります。今回紹介したのは、ニュージーランドでバリスタをする際に作る基本的なドリンクなので、バリスタとして働きたい方は是非参考にしてみてください。